当クリニックでは、歯やお口の健康の長期的な維持を目指し、歯に加わる大きな力(歯ぎしり、くいしばり、食べるときの咀嚼力)の評価と治療に取り組んでいます。

歯を長持ちさせるには

当クリニックでは歯に加わる大きな力(歯ぎしり、くいしばり、食べるときの咀嚼(そしゃく)力)に注目し、歯を長持ちさせる治療を心がけています。 歯に加わる力が大きいと、歯や歯周組織に負担がかかり、さまざまな歯やお口のトラブルにつながります。 つまり、歯に加わる力を弱めることができれば、歯の寿命を延ばすことができると考えています。

歯ぎしり、くいしばりについて

歯ぎしり、くいしばりは無意識に行なう癖(くせ)のようなものですが、人によっては意識的に噛むよりも強い力が出ます。 この力が歯の歯折や知覚過敏(ちかくかびん)を起こしたり、詰め物や冠の不具合につながるのです。 また長時間のくいしばりは、弱い力でも歯がぐらぐらしたり痛みが出たり、歯周病を急激に悪化させます。 最近お悩みの方が多い「顎関節症(がくかんせつしょう)」にも関与しています。 一般的には治療が難しいと思われている歯ぎしり、くいしばりですが、当クリニックでは長年の臨床研究に基づき、独自の方法でそれをコントロールし、減少させる治療を行なっています。

食べるときの咀嚼力について

歯の詰め物や冠がとれた原因を「固いものを噛んだ」「粘つくものを噛んだ」と思っていませんか? 実はその前に接着剤が壊れている可能性もあるのです。 当クリニックでは接着剤が壊れる理由のひとつに、食べるときの咀嚼(そしゃく)力が関係していると考えています。 食べ物を噛むときに必要な力は、固いもの・噛み切りにくいものでも20キログラム程度です。 しかしアゴの持つ噛む能力は、女性でも80キログラム程度あります。 毎回の食事は多かれ少なかれ、歯や歯周組織に負担をかけます。咀嚼力が強い人は、それだけかかる負担も大きいのです。 当クリニックでは咀嚼力の力を検査する方法を開発し、コントロールする訓練を行なっています。